SIRC 龍谷大学 社会的孤立回復支援研究センター | Social Isolation Recovery Supports Research Center, Ryukoku University

Unitユニット紹介

ヘイトクライムHate Crime

ヘイトスピーチ・ヘイトクライム・差別解消立法

代表
金 尚均(法学部・教授)
Sangyun KIM/Professor, Faculty of Law

近年の排外的風潮の高まりの中、「障害者差別解消法」(2013年成立)、「ヘイトスピーチ解消法」(2016 年成立)、そして「部落差別解消法」(2016 年成立)が制定された。

3 法における個別的課題を考慮しつつ、各国の反差別立法を参考にして、一連の共通プロセスに関係する事項を検討することを通じて、法的規制一辺倒な他律的で規範的な解決手法を回避し、社会の自律的な自己解決能力に依拠した克服の方途をも探る。
 
そのために、法規制と社会的・文化的な「共生」力とが連動可能な差別解消対策を構築・提案することに意義がある。その際、最大公約数として、立法の保護法益として①人間の尊厳の明記、属性を理由とする②公共空間(インターネットを含む)におけるヘイトスピーチの禁止と処罰、③不当な取扱いの禁止とその無効、④差別解消の見地からの「合理的配慮」概念の再構築、そして合理的配慮とその懈怠に対する実効性のある法規制(例、企業におけるコンプライアンス規定の制定とその違反など)、⑤実態調査の定期的実施等を通じた社会の平等セイフティーネット構築を構想することを目的とする。

キーワード

  • ヘイトスピーチ
  • ヘイトクライム
  • 合理的配慮
  • 差別解消法
  • 平等セイフティーネット

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